美しい言葉 | 名言・格言bot

カウンター

住民との協働

「地域」とは何か

 

リンク

ジャーナリスト楽校 in こだいら

情報発信に視点を置いた地域活性化を行う市民参加の公開講座。北多摩は小平市の自主研究グループ「DASH」のメンバーが発起人(月刊地方自治職員研修2011年4-5月号に掲載)

地域とは何か?

 

そう問われたときの私の回答…「行政区とか学校区とか、そんなんじゃないの?」

 

これは、まったく見当違いの回答。

でも、正解があるのかって言ったら、実はこれにはコレという決まった正解はない。

NPO法人みんなのくらしターミナルの初鹿野聡氏によると、

地域とは「何をしたいのかで、その定義が変わる。地域の定義をすることからはじまる。」もの。

 

私の回答は8年間縦割り行政の中、思考停止状態で言われたことだけをしてきた自治体職員の回答。

つまり国・県・町が行う事業に携わるうちに、エリア(範囲)ありきで物事を考えるクセがついてしまったお役人の回答である。(たぶん、勤務年数が長いほど、このクセがついてしまっている。)

例えば、寝たきり老人をみんなで見守ろうという取組みをするとき、エリアありきで入っていくと、必ずどこかに線引きをすることになる。

すると、地理的には家が隣同士なのに、線引きをすることで別々のエリアになる部分がでてくる。

これは地域といえるの?ってこと。

初鹿野氏も地域とは「人が助け合い支え合うことによって、住みやすくなるところ」とおっしゃっていた。
新明解国語辞典にも「なんらかの意味で」ひとまとまりのものとして他と区別される土地。と載っている。
「なんらかの意味で」=「何をするかで変わる」ということと解釈できる。

話は変わるが、これからの多様化する町民ニーズの時代、町民からの「助けて!」の順番について。

①自助→②公助→③共助
例えば、「家の前にテレビが捨ててある」って問題。
①まずは、自分で解決しようとするけど、捨てるのに金がいるから②役場に言ってくる。

役所にはそのような金(予算)もないから③区長さんや民生委員さんを紹介する。

今、役所に住民から持ち込まれる相談はこんなのが多い。

ともすると①からいきなり公助ってこともある。なんでもかんでもすぐに役所に言う人。
でも、役所も金がないって理由で共助にたらい回しにするのは卑怯とも言える。
 

 

とはいえ、理想としては
①自助→②共助→③公助
であって欲しい。

①と②で解決できれば、役所の負担は減るわけだ。

じゃあ自助を育てるのは各人に任せるしかないとして、共助を育てるにはどうすればいいか?

そのためには地域を育てる必要がある。

地域を育てるためにはそこに住んでいる人を育てる必要がある。

そしてそこに住む人(当事者)どうしの話し合いをしてもらい、そこに住む人と人のつながりをつくるしくみが必要となる。
ここで始めて「地域づくり協議会」が必要となる。
だから、地域づくり協議会をいわゆる「当て職」のメンバーで構成するのは間違いである。

じゃあ、自治体職員として私たちはどうすればいいのか?

これが、なかなか難しい。

けど言えることは、当事者意識を持った大人をどれだけ増やせるか。

自分の地域を愛する人が何人いるのかで地域は決まる。ということである。